まずは、チアリーダーたちがステージに登場、華やかなチアリーディングを見せてくれる。それに驚く間もなく、高中正義がフェスの先陣を切った。彼は創刊4号目となる81年3月号で表紙を務めたギタリストでもある。
1曲目の「ALONE」が始まった瞬間に、会場は高中ワールドに染め上げられた。
彼のギター・プレイには、熟練の職人技ときらめくアーティスト性が融合されており、それはギター・オリエンテッド・ミュージックのひとつの完成形だと言ってもいいと思う。
MCでは、昨年の“ギター・マガジンが選ぶギタリスト100人”に選ばれなかったことを自嘲気味に話す余裕も見せた。
また、終盤での遊び心と選曲は、心憎いとしか言いようがない。
ひとつは、「KALA」、「ホテル・カリフォルニア」、「パイプライン」、「ウォーク・ドント・ラン」の要所要所をメドレーつなげながら、代表曲「BLUE LAGOON」へとなだれ込んでいく趣向。
これで大団円かと思わせておいて、次に「YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE」〜「珊瑚礁の妖精」〜「獅子座流星群」〜「黒船」という圧巻のメドレーが待っていた。
このフェスにおいて高中は、あまりにも豪華なトップ・バッターだったと言っていいだろう。
また、「獅子座流星群」は、もし生きていたらその場にいたかもしれない、大村憲司に捧げた曲だということも付け加えておきたい。
次はダージリン。佐橋佳幸とDr.kyOnによるユニットだ。ギターとキーボードで、キッチュな味わいのあるインスト・ナンバーを聴かせてくれる。
ここでは、6曲中4曲にCharのバックを務める古田たかし(d)が参加し、より多彩な表情を演出した。
マルチ・プレイヤーであるDr.kyOnが唯一ギターを弾いたのが、ボ・ディドリーのジャングル・ビートを取り入れた「Tea for .3.2」。ここは彼らの最大の見せ場となった。